世界中の多くの場所で、たくさんの災害を目にするようになった。
例えば、少し前に中国やドイツでは大雨が街を襲ったし、カナダやギリシャでは50度近い熱波で大規模な山火事が発生したニュースを、あなたはテレビ越しに眺めていたかもしれない。
そして日本も例外ではなくて、2018年には台風7号の影響で西日本豪雨が起こったし、今年は静岡県熱海市で激しい土石流が街を破壊し、たくさんの人々が亡くなる事態となった。
(被害に遭われた方々の一刻も早い復興を願うとともに、亡くなられた方々には心よりお祈りを申し上げます)
これらの災害についてどう思うだろう?
もしあなたが“自然災害“は恐いと思ったのなら、それは間違っていないし否定もしないのだけれど、これらは本当に“自然に“発生した天災だったのだろうか・・。
今日は、日本を含む17ヵ国・地域の1万8,000人以上を対象に実施された「(CNN) 調査機関のピュー・リサーチ・センターの調査結果」をもとに、ぜひ意見交換がしたいと思って、この記事を書き上げたんだ。
だから僕に、いや未来の子どもたちのために、ほんの少しだけでもあなたの“時間”を貸してはもらえないだろうか?
日本は気候変動リスクが世界で4番目に高い国・・!?
気候変動に対する世界と日本人の考え方にギャップ
2021年2月、アメリカ・カナダ・欧州・オーストラリア・ニュージーランド・日本・シンガポール・韓国・台湾などの16カ国・地域で、気候変動に対する大規模な調査が行われた。
各国・地域の人々1万8,000人を対象に、気候変動について懸念しているか?と質問をしたところ、【非常に懸念している】と回答した割合は以下の通りになったそうだ。
- ギリシャ:57%
- スペイン:46%
- 韓国 :45%
- アメリカ:27%
- 日本 :26%
出所:CNN.co.jp
アメリカを抑えて他国と比較しても、日本(日本人)は気候変動に対してほとんど懸念していないような結果が出たのだけれど、これってなぜなんだろう?
それは僕が思うに、気候変動を他人ごとのように(言わば、対岸の火事のように)とらえているからだと思うんだ。
だけどそれって、たぶん日本政府の方針やメディア発信に大きな問題があったんじゃないかな。
例えば、政府は過去数年間において環境問題にあまり積極的ではなく、特に3.11以降の安倍内閣では国内外で石炭火力を推進していた手前、各メディアにおいてもあまり環境問題について、積極的な発信がなかったように思う。
けれど去年末からは、菅内閣によって(アメリカとベクトルを合わせた形であれ)【脱炭素社会の実現】が宣言されてからというもの、気候変動や地球温暖化の話題についても、ニュースでたくさん目にするようになったよね。
そしてパパも、そういったニュースを目にしてようやく、自分ごととして地球環境について考えられるようになったんだ(わりと最近なのは許してほしい・・)。
実は日本は気候変動リスクが世界で4番目に高い国
今月末に決まる内閣次第なところは若干あるけれど、それでも今まで以上に地球温暖化や気候変動についてニュースで取り上げられるだろうから、一部の大人たちはさらに危機感を持ってくれるだろうと信じている。
だけれど、危機感を持つ大人たちが“たった一部“だけで、本当に大丈夫なんだろうか?
ドイツのNGO団体・Germanwatchが今年の初めに発表したデータによると、【日本は気候変動のリスクが高い国の1つ(世界で4番目)】という結果が出た。
これが何を意味するかと言うと、ただでさえ地震大国の日本だけれど、地球温暖化が今後も進んでいくと、2018年に西日本を襲った規模の豪雨や、それよりも大型な台風の発生する確率(頻度)が増していくということ。
そう、もはや日本人にとって“も“気候変動は待ったなしなんだ。
なお今回発表されたリスク国は、1位モザンピーク・2位ジンバブエ・3位バハマ、4位日本以降はマラウイ・アフガニスタン・インド・南スーダン・ナイジェリア・ボリビアという順番となっている。
つまり先進国でワースト10にランクインしているのは日本だけ・・。
Global Climate Risk Index 2021 | OCHA
>> https://reliefweb.int/report/world/global-climate-risk-index-2021
地球温暖化は人間の活動が原因とIPCCが断定
2021年8月、気候変動に関する政府館パネル(通称・IPCC)から、僕らが覚悟すべき報告書(第6次評価報告書)が上がってきたことを、きっとあなたもニュースで目にしたはず。
この報告書では、【人間の活動が大気・海洋・陸域を温暖化させていることに疑う余地がない】と結論づけられた。
つまり、僕らがこうして豊かな生活を送り、経済活動を行なっている反面、僕らの活動が動植物の生態系を破壊して、海洋生物の住処を汚染し、森林をなぎ倒しては大量のCO2(二酸化炭素)を発生させているってこと。
このことをまずは自覚して、そのうえで【どうやったら解決できるのか】について、僕ら一人ひとりが考えていかなくてはダメなのかなって思うんだ。
幸にして日本には、昔から自然環境を慈しみ、畏敬の念を込めて扱ってきた風土がある。
過去の遺物だと思っていた、そんな忘れられつつある価値観だけれど、いまこそ僕ら日本人自身が、積極的に取り入れていくべきときなのかもしれない。
愛する娘 へ(そして多くのお友だち へ)
こんなに偉そうに言ってるパパだけれど、上でも書いたみたいに僕が地球温暖化や気候変動に対して危機感を持ったのって、ついこないだのことだったよね(とても反省している)。
だけれど、そこからすぐにこのサイト【G O 2030】の立ち上げと運営を始めたし、日常生活ではできるかぎりマイバッグやマイボトルを持ち歩くようになったことを、キミは喜んでくれるかな?
それは本当に微力な行動かもしれない。
だけれど、その微力な行動は決して無力ではないと信じているし、パパはパパにできることをやっているだけなんだ。
そしてパパ自身がここで情報発信することによって、日本中の多くの大人たちが地球の現状やキミタチの未来にもっと関心を持ってくれて、一人ひとりができる範囲で行動してくれるって強く信じてる。
だから大丈夫。
キミたちの当たり前の未来、そして美しい地球はパパたち大人に任せなさい。